学生と社会人の違いその2 人生最初の仕事を選択する時の指針とは?
世の中には仕事と呼ばれるものは数多くあるため、人生最初の仕事を選択するのは非常に大変だ。ここでは、仕事を選択する時に指針となるようなものを考えてみることにする。
仕事は、大きく以下の4つのカテゴリに分類することができる。
ここでは、学生には少しイメージし難い「プロジェクト」について補足しておきたい。
大辞林(第三版)で調べてみると
プロジェクト【project】
新しいものを考え出し,実用化するための研究や事業。 「商品開発-」
という記述があるが、これではあまりにも分かり難い。
他の定義を探してみると
NASAは「相互に関連するタスクから構成され、多くの組織が参画して実施される3年以下程度の期間の活動」と定義する。
プロジェクトマネジメント協会は「独自の成果物、またはサービスを創出するための期限のある活動」としている。ここでタスクとは「ひとつの組織、グループ、個人が実行する短期的な活動」を意味する。
といものがウィキペディアで見つかった
いまいち分かり難いので、簡単に整理してみる。
プロジェクトの三大要件は
①期限が決まっている
②具体的な成果物がある
③リソース(人、物、金)の制約がある
である。
もう少し分かりやすく説明すると
「①期限が決まっている」とは、開始日と終了日がプロジェクト開始時点で決められているということを意味する。そもそも終了日が明確ではない継続的な業務改善活動や、開始時点で終了日が決まっていないものはプロジェクトとは呼ばない。プロジェクトは有期の活動なのである。
「②具体的な成果物がある」とは、プロジェクトが完了した時点で得られる具体的な価値(成果物)がプロジェクト開始時点で決められているということを意味する。成果を明確にできないもの、やってみないと分からないようなものはプロジェクトとは呼ばない。
③リソース(人、物、金)の制約があるとは、プロジェクトを推進する上ためのリソースがプロジェクト開始時点で決められているということを意味する。最も大きなリソースは金(予算)である。金(予算)が明確ではないものはプロジェクトとは呼ばない。
仕事を選択するときは、自分が志向している仕事が、どのカテゴリに属するのかを確認しながら就職活動を進めると良い。